2011年9月20日火曜日

ジャーナリストのためのオープンソースGISツール

(抄訳)ジャーナリストのためのオープンソースGISツール
by Matt WynnPublished Sep. 19, 2011 9:54 amUpdated Sep. 19, 2011 10:19 am
http://www.poynter.org/how-tos/digital-strategies/146263/introduction-to-open-source-gis-tools-for-journalists/
しばらくの間、地図情報を活用するのは一部のジャーナード("ジャーナリズム"と"NERD"「オタク」を掛け合わせた造語)だけだった。それが変わってきているどころか激変していると言ってもいいだろう。GIS(ジオグラフィーもしくはジオグラフィック・隠語メーション・システム)は記事の生成と伝達ともに含まれる重要な役割を担いつつある。

モバイルにとって重要なのはロケーション(位置情報)だ。ニュースのアイテムを地図コード化するでニュースを場所に応じてフィルターにかけることができる。「エブリブロック」というプロジェクトの基軸となったコンセプトも位置情報であった。ニューヨークタイムズ紙の新しいプロジェクト「ベータ620」では経度の情報を使っている。

地図リテラシーの需要が増すとともに、デジタル地図生成法も爆発的に進化した。ここ数年でインタラクティブな地図やロケーションベースのサービスがたくさん生まれている。分析ものからAPIものまで。使えるツールはいろいろあるけど、まずは僕のオープンソースGISスイートの序説から始めよう。

まず足をつけてみる:QGIS
ジャーナリストは様々なデータセットをレイヤーや地図にするためにGISを使っている。典型的に、データセットは「シェイプファイル」として点、線、多角形などに加え情報が入った地図データである。商用モノにしてはオープン水準のシステムと言えよう。むかしはなん二日間もかかって頭痛になりながらした作業も今日ならグーグルのフュージョンテーブルやリファインを使えば簡単にできる。

地図コード化した結果を衛星画像や他のシェイプファイルと比較してみると新たな発見がある。例えば宝くじの売り上げと貧困、トルネードのサイレンが人口を覆っているか、マイノリティー人口と担保物の受け戻し権喪失のリスクとの関係など。

アークビューがオフィスに入っている、けど自分の使っているパソコンには入ってないという記者がほとんどだろうがQGISがあれば心配いらない。それでははじめ方をいくつか。

・QGISのウィキにはビデオのチュートリアルやベクターのシェイプファイルなどがある。6年生の社会の勉強を思い出しながらやってみてください。ティム・ヘンダーソンがQGISとジャバスクリプトライブラリーを使って作った素晴らしいチュートリアルビデオはおすすめだ。またミシェル・ミンコフの空間記録を手に入れる方法に関するポストも参考になる。

一歩進んでみる:PostGIS

QGISは分析にはもってこいだが、オンラインで読者が使える機能性の高いものにしたいのならもう少し馬力が必要だ。PostgreSQLはデータベースっプログラムだ。データを保管したり回収するためのものだが、量に量を重ねる情報に活躍する。


要はPostgreのポパイにとってホウレンソウみたいなもので、データベースツールに空間のサポートが加わったようなものだ。「太朗さん」を探したい時には太朗さんを探すクエリを書く必要が無く、かわりに5キロ圏内の太朗さんの家とか50キロ圏内の太朗さんの家、を探したりすればよいのだ。スーパー太朗をリストから外すこともできる。おなじみのSQLをつかって行う。ある小包を4分の1マイルのなかで探す場合以下のようなコードを書く。


SELECT * FROM parcels WHERE
ST_DWithin(geom, geomfromtext( 'point(-95.9375,41.2586)),.25);



いいでしょう?でもコマンドを書くのが嫌だっていう人もいる。それにGISのいいところは地図を生みだしたりできるところ。とするとQGISをPostGISデータベースにつないで見てみたり、編集したりすることができる。PostGISならいくつもシェイプファイルがいらない。

追加でPostGISの理解を深めるために:
QGISとPostGISをつなげる方法
POSTGISオンラインはSQLの例をあげている。 BostonGISの紹介にはこうある「GISとウェブマッピングのソリューションに。オープンソースで無料のGISテクノロジー」

オープンレイヤーを使って
市役所で手に入れたシェイプファイルを、国勢調査の情報でレイヤー化して、PostGISにするところまできればすばらしいニュースをあなたは手に入れることになる。これだけがんばったニュースを読者に見てもらうにはこの方法がいいだろう。

まずオープンレイヤーを入れる。これはジャバスクリプトのライブラリーで、中でも簡単でキレイな地図をつくることができる。ジャバスクリプトだから、ウェブページ内のファイルを指示することになり、サーバーに負担をかけない。

オープンレイヤーではグーグルやバーチャルアース(Bing)、オープンストリートマップのタイルを使うことができる。ここでさらに自分のレイヤーを入れることもでき、便利なのがLayerSwitcher(レイヤースウィッチャー)。いくつかのレイヤーのうち、表示・非表示のkり変えをすることができる。ここで、レイヤースウィッチャーを使って、バーチャルアースとグーグルタイルを使ったコードをみてみよう。





オープンレイヤーの使い方を学ぶにはとにかくやってみるいことだ。

最後にDjangoをつかって

Djangoはこれまで話してきた強力なツールをすべて一緒にすることができる。しかも簡単に仕える。

場所の近くの小包を見つけるコードの例でみてみよう


nearby=Parcel.objects.filter(geom_distance_lte=(parcel.geom, D(mi=.25)))


ひとつの行のコードでPostGISから0.25マイルの中の小包をすべて選択してくるよう指示している。その結果をオープンレイヤーに渡し、マップに出してくれるのがDjangoだ。

簡単な紹介だけど、地図を使ってみるというのはますます発展していくフィールドだからぜひ試してほしい。

2011年9月11日日曜日

SXSWは全然音楽だけじゃない!

音楽好きなら必ず行ってみたいSXSW. (サウスバイサウスウェスト)と読みますが、これはテキサス州オースティンで行なわれている世界最大の音楽コンベンションです。何度も繰り返しますが音楽ファンの間では、「もう、絶対行きたいよいつか・・・大物バンドも新進気鋭のインディペンデントアーティストもいち早く観られる!」と鼻息荒くなってしまう大型イベントなワケです。

さてそんな音楽産業展には音楽以外の要素も含まれており『映画』それから『インタラクティブ』という部門があります。『インタラクティブ』では主にデジタル界隈の議論がされます。そのパネル候補がとってもエキサイティングなテーマばかり!特に私には・・。


投票結果次第なのでまだ確定ではないようですがまずはフリープレスのJosh Stearnsがオーガナイズするセッションのテーマ

If You Love Journalism Set It Free ジャーナリズムが好きなら解き放ちたまえ!

(概要)
「ウェブVS紙媒体、ブロガーVSジャーナリスト、市民VSプロ」の議論はもう終わった。もはや区別など存在しない。今起きている最高のジャーナリズムはプラットフォームやプロセスに縛られていない。情報を広げ、自由にするために行われているのだ。このセッションでは「ニュース」の古い定義から飛び出し新しいあり方へ向かわせているジャーナリスト、新しい方法でストーリーを伝え、かつてジャーナリズムそのものがプラットフォームだった頃とは違い、ニュースをネットワーク的なアプローチで発展させているジャーナリストを迎える。ニュースを再発明し革新するマルチメディアジャーナリストの話を聞く。

マザージョーンズのスティーブ・カッツ、PBSフロントラインやNPR、アルジャジーライングリッシュからもパネルスピーカーを迎えます。もう豪華・・・

組織ジャーナリズム批判に終始する日本の議論が本当さびしいですね。もう別次元ですから。

ほかにも

Socializing the Presidency: Digital Politics 2012 大統領選をソーシャルにする

2012年の大統領選にソーシャル・デジタルメディアはどんなトレンドを生みだすだろうか?Rock the Voteキャンペーンのような草の根の運動から何を今日に生かすべきか。クレイグリストのCraig NewmarkやRock The Voteの代表、PBSニューズアワー、VOTE LATINOよりスピーカーを迎える
公職選挙法でブログが書けない・・・とか言っている国にいると泣けてきますね。凍りつきます。ロボットとオタクと首相交代の国なのに・・・あ、だからか・・・。


草の根組織とインディーズ音楽、公共放送、インディペンデント映画が手を取り合うと、こういう面白いことができるわけです。どれも日本に該当する組織があるのですから、こういうことやっていってほしいと思います。そしたら前列でバンドみて、パネル聞きに行けます。