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2012年2月4日土曜日

ソマリアからの声 Somalia Speaks


ソマリアからの声 Somalia Speaks

ソマリアは「紛争」や「飢餓」「海賊」といったネガティブなことばかりメディア伝えられる発展途上国の一つだ。今回、Ushahidiを基盤にし、アルジャジーラ英語版がソマリアじゅうの声を携帯電話のショートメッセージサービスSMSでアグリゲートする「ソマリアからの声」というプロジェクトを開始した。投稿されたメッセージは英語に翻訳され、地図にプロットされる。国際電話番号を使ってビデオのリンクや写真のアップロードなども可能だ。

「ソマリアからの声」プロジェクトはSMSサービスを提供するNGOのSouktelとUshahidi、アルジャジーラ、Crowdflowerとアフリカンディアスポラインスティチュート、によるもの。


なんとこのプロジェクトのきっかけは、ヒップホップアーティストのK'naanとSolだったという。一年前にK'naanとSolは、Ushahidiのプラットフォームを使って、ソマリアの人々の声を届かせたい、世界にソマリアの人々が有能だってことも伝えたいんだと言ってUshahidiにコンタクトをとったことが始まりだった。最初につくられたバージョンはプロトタイプで実際に使用されなかったが、アルジャジーラ、SouktelとCrowdflowerの助けによりこのプロジェクトは再生し、数日で4000ものショートメールがとどき、80人の翻訳家が英語に変換した情報を載せたマップのページは2,500ページビューを超えた。

従来のメディアでは到底なしえなかったこと。しかも集約された情報にはソマリアのリアリティが溢れている。

パイロット段階ではあるものの、不安定な環境のなか、何千ものソマリアの人たちが、危機が自分たちの生活にどう影響を与えているか、意見を発信することができた。こうしたプロジェクトには、コミュニティの善意と、結束が必要であった。プロジェクトのためのコミュニティを形成することが、問題解決への最初の道筋であった。ボランティアの翻訳者たちに、ブログコミュニティーからのサポート、イノベイティブな考え方の人たちやメディア熱心なひとがそこらじゅうから集まって、自分たちの方法で「ソマリアの声」届けることに携わった。こうした強靭なコミュニティがあったからこそ、プロジェクトが単なる一時的なスポットライトではなく、注目すべき情報として提示てきた言える。

方法
「ソマリアの紛争によりあなたの生活にどんな影響があるか、名前と故郷を明記してアルジャジーラまでお知らせください」

このメッセージをショートメールで5000人のソマリアにいるSMS購読者に送信した。するとこのメッセージはSouktelのSMSプラットフォームから、Crowdflowerのマイクロタスキングプラットフォームに転送される。ここで、ソマリア語を話すボランティアたちが位置情報を加え翻訳したあと、人力でアルジャジーラのUshahidiプラットフォームにアップされる。

教訓その1「メッセージ送信」
名前を明記、としたがフルネームである必要性はなく、こうした個人情報は早急に削除することになった。慈善に個人情報を入力しないように質問文に記載しておくべきだった。

教訓その2「ボランティア翻訳」
2500以上のメッセージを翻訳するために、当初から採用していた少人数の信頼できるボランティア翻訳者だけでなく、広く募集した。翻訳者たちは、メッセージの原文を見るため、個人を特定できる情報が入っていたりする場合があった。そのためCrowdflower側でプラグインをオフラインにしてもらうよう急きょお願いした。Crowdflower内にある数十の個人情報を含むメッセージを手作業で削除することになった。その後アルジャジーラ職員がマイクロタスキングプラットフォームをセットアップし、メッセージから個人情報を削除する流れとなった。

教訓その3
テスト結果、検索セキュリティ問題が12月9日に発覚、その後パッチを反映。(http://security.ushahidi.com)

「○○の声」型プロジェクトを行う場合、以下の手順を盛り込むことを推奨する。

 1.グローバルな組織で複数のタイムゾーンで行う場合、7日間24時間周期内に伝達のためのコンタクトポイントをそれぞれの組織で計画し設定しておくこと

 2.メインの質問を送信するまえに、潜在的インフォーマントには質問に協力する合意を確認する、またメッセージが公開されることを事前に承諾をとる。

3.インフォーマントには質問を送信し、個人が特定されないレベルで居場所と名前を明記してもらうように頼む

 4.事前に信頼できる翻訳ボランティアを採用し、マイクロタスキング翻訳プラットフォームに個人情報が出ないようにしておく。

 5.テキストメッセージとライブマップのロンチをずらす。まずはSMSでの配信をして、数日なり数週間なり翻訳のバルクなどに費やす。元のテキストメッセージを格納するシステムは十分にセキュアであること。テキストのプロセスがだいたい終わってからマップをロンチし、既に翻訳したテキストをマップに追加していく。これが数日から数週間のプロセスとなる。

クライシスマッピングとジャーナリズムはリアルタイムニュースで市民をつなげるコラボレーションの発生期にある。アルジャジーラはライブマップとニュースサイクルのツールキットを実験、導入をリードしているようだ。

2011年9月20日火曜日

ジャーナリストのためのオープンソースGISツール

(抄訳)ジャーナリストのためのオープンソースGISツール
by Matt WynnPublished Sep. 19, 2011 9:54 amUpdated Sep. 19, 2011 10:19 am
http://www.poynter.org/how-tos/digital-strategies/146263/introduction-to-open-source-gis-tools-for-journalists/
しばらくの間、地図情報を活用するのは一部のジャーナード("ジャーナリズム"と"NERD"「オタク」を掛け合わせた造語)だけだった。それが変わってきているどころか激変していると言ってもいいだろう。GIS(ジオグラフィーもしくはジオグラフィック・隠語メーション・システム)は記事の生成と伝達ともに含まれる重要な役割を担いつつある。

モバイルにとって重要なのはロケーション(位置情報)だ。ニュースのアイテムを地図コード化するでニュースを場所に応じてフィルターにかけることができる。「エブリブロック」というプロジェクトの基軸となったコンセプトも位置情報であった。ニューヨークタイムズ紙の新しいプロジェクト「ベータ620」では経度の情報を使っている。

地図リテラシーの需要が増すとともに、デジタル地図生成法も爆発的に進化した。ここ数年でインタラクティブな地図やロケーションベースのサービスがたくさん生まれている。分析ものからAPIものまで。使えるツールはいろいろあるけど、まずは僕のオープンソースGISスイートの序説から始めよう。

まず足をつけてみる:QGIS
ジャーナリストは様々なデータセットをレイヤーや地図にするためにGISを使っている。典型的に、データセットは「シェイプファイル」として点、線、多角形などに加え情報が入った地図データである。商用モノにしてはオープン水準のシステムと言えよう。むかしはなん二日間もかかって頭痛になりながらした作業も今日ならグーグルのフュージョンテーブルやリファインを使えば簡単にできる。

地図コード化した結果を衛星画像や他のシェイプファイルと比較してみると新たな発見がある。例えば宝くじの売り上げと貧困、トルネードのサイレンが人口を覆っているか、マイノリティー人口と担保物の受け戻し権喪失のリスクとの関係など。

アークビューがオフィスに入っている、けど自分の使っているパソコンには入ってないという記者がほとんどだろうがQGISがあれば心配いらない。それでははじめ方をいくつか。

・QGISのウィキにはビデオのチュートリアルやベクターのシェイプファイルなどがある。6年生の社会の勉強を思い出しながらやってみてください。ティム・ヘンダーソンがQGISとジャバスクリプトライブラリーを使って作った素晴らしいチュートリアルビデオはおすすめだ。またミシェル・ミンコフの空間記録を手に入れる方法に関するポストも参考になる。

一歩進んでみる:PostGIS

QGISは分析にはもってこいだが、オンラインで読者が使える機能性の高いものにしたいのならもう少し馬力が必要だ。PostgreSQLはデータベースっプログラムだ。データを保管したり回収するためのものだが、量に量を重ねる情報に活躍する。


要はPostgreのポパイにとってホウレンソウみたいなもので、データベースツールに空間のサポートが加わったようなものだ。「太朗さん」を探したい時には太朗さんを探すクエリを書く必要が無く、かわりに5キロ圏内の太朗さんの家とか50キロ圏内の太朗さんの家、を探したりすればよいのだ。スーパー太朗をリストから外すこともできる。おなじみのSQLをつかって行う。ある小包を4分の1マイルのなかで探す場合以下のようなコードを書く。


SELECT * FROM parcels WHERE
ST_DWithin(geom, geomfromtext( 'point(-95.9375,41.2586)),.25);



いいでしょう?でもコマンドを書くのが嫌だっていう人もいる。それにGISのいいところは地図を生みだしたりできるところ。とするとQGISをPostGISデータベースにつないで見てみたり、編集したりすることができる。PostGISならいくつもシェイプファイルがいらない。

追加でPostGISの理解を深めるために:
QGISとPostGISをつなげる方法
POSTGISオンラインはSQLの例をあげている。 BostonGISの紹介にはこうある「GISとウェブマッピングのソリューションに。オープンソースで無料のGISテクノロジー」

オープンレイヤーを使って
市役所で手に入れたシェイプファイルを、国勢調査の情報でレイヤー化して、PostGISにするところまできればすばらしいニュースをあなたは手に入れることになる。これだけがんばったニュースを読者に見てもらうにはこの方法がいいだろう。

まずオープンレイヤーを入れる。これはジャバスクリプトのライブラリーで、中でも簡単でキレイな地図をつくることができる。ジャバスクリプトだから、ウェブページ内のファイルを指示することになり、サーバーに負担をかけない。

オープンレイヤーではグーグルやバーチャルアース(Bing)、オープンストリートマップのタイルを使うことができる。ここでさらに自分のレイヤーを入れることもでき、便利なのがLayerSwitcher(レイヤースウィッチャー)。いくつかのレイヤーのうち、表示・非表示のkり変えをすることができる。ここで、レイヤースウィッチャーを使って、バーチャルアースとグーグルタイルを使ったコードをみてみよう。





オープンレイヤーの使い方を学ぶにはとにかくやってみるいことだ。

最後にDjangoをつかって

Djangoはこれまで話してきた強力なツールをすべて一緒にすることができる。しかも簡単に仕える。

場所の近くの小包を見つけるコードの例でみてみよう


nearby=Parcel.objects.filter(geom_distance_lte=(parcel.geom, D(mi=.25)))


ひとつの行のコードでPostGISから0.25マイルの中の小包をすべて選択してくるよう指示している。その結果をオープンレイヤーに渡し、マップに出してくれるのがDjangoだ。

簡単な紹介だけど、地図を使ってみるというのはますます発展していくフィールドだからぜひ試してほしい。

2011年7月11日月曜日

放射線マップ Mapping Data


http://safecast.org/
では、ボランティアたちが測定した放射線量をマップ化しています。


オペレーションコドモタチ
のDELI (http://twitter.com/#!/dondeli)がガイガーカウンターとともに自主的に日々測定し、その様子をtwitcastingで中継しアーカイブス化している。

結局一番大事で有効な重要を必要とする市民は、大手メディア伝えないことを自ら情報収集し、発信する主体となっている。