2010年7月17日土曜日

命をつなぐ携帯電話

NPOやアドボカシーのためのICT活用について世界24カ国での事例を紹介しているドキュメンタリーフィルム"10 tactics"

ドキュメンタリー本編と一緒にツールキットやガイドラインがウェブサイトから自由にダウンロードできるようになっています。

そのうちの一つに携帯電話の活用に特化したツールキットMobile-in-a-boxというものがあります。

携帯電話を活用して人権擁護や社会変革に役立てる様々な方法が紹介されています。
10 tactics本編のなかでは特にFrontline SMSの活用について紹介されていました。

(Frontline SMSはPCとの併用で活用するものです。動作環境やサポートされているキャリアなどについてはFrontline SMSのサイトで確認してください。)

私は個人的にラジオとすごく近さを感じる電話というメディアがけっこう好き。(電話するのが好きっていう意味ではない)


そんな中、アメリカでボイスメールを活用しているこんな取り組みを見つけました。
Community Voice Mail
http://www.cvm.org/





さらにミネソタ州のTwin Cities Community Voice Mail という組織では、携帯電話でのボイスメールサービスを実験的に開始したそうです。野宿生活者(ホームレス状態のひと)を対象に無料の携帯電話の支給などと共に、電話を通じて住居に関する情報、ヘルスケアの情報提供などを行いました。そうしたサービスの提供や様々な調査結果により、以下のことをまとめています。

・就職口の発見やDVの被害から守る上でも携帯電話の利用価値が重要
・携帯電話を持っていない低所得者と携帯電話を持っている低所得者との収入に530ドルの差がある
・管轄の法令などにより、携帯電話の入手が困難であったり、プリペイド型で手に入る携帯電話がほとんどない。(あっても、通話時間制限をこえると高額の通話料を請求されるなど低所得者に不利な状況である)

加えてワイヤレスの普及について、まだまだ一部地域で不十分であることなども指摘されています。日本ではひかりの道のプロジェクトがあるようですが、ナショナルなサービスや技術を国民一人一人が享受できるようにしてほしいものです。

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